街に住む

 都心に住む。街の目覚めと共に一日が始まり、仕事を終えて我が家に戻れば、街の灯を眼下に楽しみながらくつろぎのひとときを過ごし、街と共に眠る。休日は、街を歩いたり、趣味を楽しんだり、友人達を招いたり、気ままなゆったりした時間を過ごしてリフレッシュする。
高密度の住宅地の閉塞感や郊外生活の疎外感などとは無縁に、自由にダイナミックなスケールで「街」そのものを楽しむ。都心だからこそ、そんな生活がしたい
 私たちは、「街に住む」をコンセプトとして住空間を想定した。街路の延長としての床と街の上の空としての天井に囲まれた「街」である住空間に、街並みの要素となる各機能や場を配置する。空間として一体感を持つように、各要素の境界は天井とは縁を切ってそれぞれの機能に適した仕切り方でゆるやかに区画する。また、家族構成や生活の変化に対応しやすいよう可変性のあるプランを考えた。各要素は、生活の時間帯によって様々な過ごし方ができるように想定してデザインした。空間的にも時間的にも街に向かって開かれた生活の場となることを意図している。 (佳作入選)